北川村平屋住宅

樹齢150年超の
桧の飾り柱が目をひく、
住みやすい平屋住宅

　山々の緑と遮るもののない大空に囲まれたのどかな地。施主様がこの地に家を建てたのは１年半ほど前になります。建築を依頼したのは、親戚の大工から紹介された安芸の小松工務店。長年大工をしていた親戚の紹介であり、また真面目で一生懸命な小松工務店の代表の人柄に触れ、安心して家づくりを任せられたと施主様は話します。
　住まいはコンパクトな平屋建て。対面式キッチンのあるＬＤＫから和室やお風呂などに直行できる使い勝手の良い間取りです。ＬＤＫは梁見出しに仕上げ、開放感と明るさをもたらしました。そして小松工務店がこだわったのが、キッチンに用いた飾り柱です。木はのちのちカビやシロアリが発生しないよう、冬季に切り出して自然乾燥させます。この木は１５０年は超えているという桧で、どこかで使いたいと工房で保管していたそう。あえて枝を残して丁寧に削った柱が、住まいの顔として唯一無二の表情を見せています。
　小松工務店は手刻みの木による木組みの家づくりが得意ですが、こちらに関しては予算に合わせてプレカットの材木を使いました。またＬＤＫの梁見出しは設計当初予定にありませんでしたが、工事の途中で施主様と「むき出しもかっこいいね」と意気投合し、この形になりました。予算面、そして施工面でも施主様に合わせて柔軟に対応できるのも、経験豊富な小松工務店の魅力といえそうです。