高知市 T邸

人と人とがつながる、
温かく心地よい
自然素材の開放空間

　高知市内の静かな住宅街に建てられた店舗兼住宅。1階は、娘さんが経営するカフェ&バー、店舗と住居を区切る土間に、個室が2部屋。2階には、お母さまと娘さんが共同で使用するLDK、和室、水回り。店舗と住居は入口も別になっており、それぞれの空間を干渉しない造りになっています。以前から、友人が頻繁に訪れる家だったこともあり、新しい住まいも「人がたくさん集まる家」にしたかったというT様親子。新居用に新調した職人手作りのダイニングテーブルを大勢で囲み、料理やお酒をふるまいたいという要望を主軸に、プランを練っていきました。
　リビング＆ダイニングは、勾配天井で開放感を出し、人が集まってもゆったりとくつろげるように。キッチンは、ダイニングにもバルコニーにもアクセスしやすい位置にし、造りつけの収納でスッキリとした見た目をキープ。ドリンク専用の冷蔵庫やグラスの収納スペースも造作し、お店さながらの設備を整えました。
　本誌「こうち住まいと暮らしの年鑑」をご覧になり、記念住宅で家を建てた方々のストーリーが胸に響いたというT様親子。「いつか記念住宅さんで、こちらの雑誌に載るような家を建てるのが夢でした。改めて、お願いして良かったなと思います」と、笑みがこぼれます。完成から2年が経ち、親子でじっくり選んだ家具やインテリアもすっかりなじみ、味わいが増した住まい。人が集い、和が広がるすてきな場所でした。